JOTTER for myself.

ただのメモ書き的なブログ。

【旅行記】福井旅、敦賀と小浜の神社巡り。

 ちょっと変わった切符で、敦賀と小浜を巡った旅行記です。

 

 今回の旅行で使用した切符です。

今回は、連絡乗車券です。

 西日本JRバスが運行する 小浜~近江今津を結ぶバス路線『若江線』を含む乗車券で、奈良駅から出発し、奈良線湖西線小浜線を経由して、小浜から若江線に乗り、近江今津へ向かいます。

 経路を見ると、到着駅である近江今津駅が重複していますが、バスとJR線は別会社扱いので、湖西線上の近江今津駅で途中下車しても問題ありません。

 

今回は、途中下車した近江今津駅からスタートです。

ものすごく寒かったです。少し雪もチラついていました。

急いで近くのコンビニに行って、温かいお茶を買います。

 

そして、大分飛んで敦賀駅です。ここも寒いです。

 ここから、越前国一宮で知られる氣比神宮へと向かいます。

 

敦賀駅の周辺地図です。

敦賀駅から氣比神宮まで大体15分程度で着きます。

 

氣比神宮に到着です。

行く途中まで雨が降っていましたが、到着したら止みました。

正面の鳥居は、日本三大鳥居の一つに数えられ、重要文化財です。

 

氣比神宮の外拝殿

 主祭神は、伊奢沙別命(いざさわけのみこと)であり、衣食住・海上安全・農漁業・交通安全を護り給う神として信仰されています。

 朝に来たので、人が少なく、巫女さんが掃除をしており、雰囲気が良い神社です。

kehijingu.jp

次は、敦賀鉄道資料館へ行くため、敦賀港方面へ向かいます。

資料館の近くのオブジェ

 

敦賀鉄道資料館です。

 旧敦賀港駅舎を再現した建物で、館内は敦賀地域の鉄道史を知ることができます。

 かつて、敦賀港からは、ロシアのウラジオストクまでの航路があり、シベリア鉄道に乗車し、ヨーロッパへの最短ルートとして賑わったそうです。意外と国際都市です。

 他には、北陸トンネル開通前の旧北陸本線の解説や柳ケ瀬線の解説がありました。

 入場は無料なので、敦賀という地域を知るにはいいかもしれません。

 

 敦賀駅へ戻って、小浜線に乗ります。

舞鶴行きの列車です。

車内で待っている間に、駅弁を食べます。

三つのおにぎりが入ったお弁当です。美味しかったです!

車内で待っていると「サロンカーなにわ」が来ました。

珍しい車両なので、多くの方が撮影していました。

 

東小浜駅で途中下車です。

ここから若狭姫・若狭彦神社に向かいます。

大きな駅舎ですが、小浜市総合福祉センターが大分を占めます。

 北陸新幹線の小浜ルートの新幹線予定駅になっていますが、どうなるのでしょうか?

 

東小浜駅から歩いて、約15分。

下宮 若狭姫神社に到着です。

 主祭神は、若狭姫大神であり、豊玉姫命(とよたまのひめのみこと)としても称え奉らています。安産、子育てにご利益があるされ、境内には、男根陽石・女器陰石や乳神さまと呼ばれるイチョウの木があります。

 静かで良いところです。特に『千年杉』は非常に迫力があります。

 

若狭姫神社から歩いて、約15分。

上宮 若狭彦神社に到着です。

 主祭神は、若狭彦大神であり、彦火火出日尊(ひこほほでみのみこと)としても称え奉られています。また、畳・敷物業の神としても知られております。

 厳か雰囲気に包まれ、自然と背筋が伸び、空気が良い神社です。

 この地域ですが、今回の乗車券の出発地である奈良と関わりが深く、毎年3月上旬に行われる東大寺二月堂『お水取り』では、二月堂下の閼伽井屋(井戸小屋)から、ご本尊に供える香水が汲まれます。

 その汲まれた水が、この地域から来た水だとされております。

 毎年3月2日に『お水送り』があり、若狭彦神社から少し進んだ上流の『鵜の瀬』で神事が行われ、本尊の香水が奈良へと送られます。

 現在は、神社ではなく、若狭神宮寺が主体となって行われているそうです。

 余談ですが、日本地図を見ると、神社の真南方向に奈良があり、一本の筋ができることから「レイライン」と称し、パワースポットとしても有名です。

 

 参拝を終えて、東小浜駅へ戻り、小浜駅に向かいます。

小浜駅に到着です。

ここから、八百比丘尼の入定洞に行きます。

徒歩10分程度で、八百比丘尼の入定洞に到着です。

 八百比丘尼と言えば、人魚のイメージがありますが、正しくは、人魚の肉を食べた女性です。

 私のうる覚えですが、八百比丘尼の夫もしくは父が、よくわからない所の宴に参加し、そのお土産で人魚の肉(たぶん魚かもしれない得体の知れない肉)を持って帰り、この事を知らずにその肉を食べた八百比丘尼が不老長寿を手にしたという話だったと思います。

 八百比丘尼は、この若狭の地で生まれたとされ、その後、各地へ放浪した後、最後はこの洞窟で入定したとされています。

 八百比丘尼の伝承は面白いので、不老を目指す方には一度訪れて見てください。

 

小浜駅に戻りました。ここからJRの切符でバスに乗車します。

そして、大分飛んで、近江今津駅です。 

 すいません。バスであまり写真を撮っていません。割とギリギリに小浜駅に発着していたので、撮る時間がありませんでした。

 しかし、JRの切符で、バスに乗ることができるのは、「若江線」と津山と大阪を結ぶ「中国ハイウェイバス」ぐらいです。(ただし、JR西日本管轄内の駅のみ発売、通過連絡運輸はなし。連絡運輸のみ。2024.2.1現在)

 

 これから、福井は、新幹線開通で盛り上がると思います。

 この旅行記が、敦賀・若狭地域の観光の参考になれば幸いです。

 長文になりましたが、読んでいただき、ありがとうございました。

【営業規則】連絡運輸で途中下車ができない鉄道会社(2024.2.1現在)

a-z16288.hatenablog.com

 前回、連絡運輸で途中下車ができる鉄道会社を推定ではありますが、紹介しました。

 今回は、連絡運輸で途中下車ができない鉄道会社について紹介します。

 

 JR線内の途中下車の前提条件は、

 全区間片道で100キロを超える乗車券なら、その区間内なら、途中下車できる。

 ただし、大都市近郊区間内などは除く。

 

 途中下車ができない鉄道会社については、

 旅客連絡運輸規則に、はっきりと記載されています。

railway.jr-central.co.jp

 今回もJR東海の運送約款を用います。

 

 旅客連絡運輸規則 

 第2編 旅客営業 第4章 乗車券類の効力 第1節 乗車券の効力 第75条には、

 乗車券の有効期間について記載されています。

東海旅客鉄道株式会社旅客連絡運輸規則より(2024.2.4撮影)

 その(ロ)の項において、大都市近郊区間内と接続する鉄道会社に関する条文があります。

 

(乗車券の有効期間)

第75条 乗車券の有効期間は、別に定めた場合を除いて、次の各号による。

(中略)

(ロ)東京、大阪、福岡、新潟又は仙台付近旅客会社線大都市近郊区間と、この区間に接続する連絡会社線との場合

 東京、大阪、福岡、新潟又は仙台付近旅客会社線大都市近郊区間と、この区間に接続する連絡会社線との相互間に発着する場合の有効期間は、(イ)の規定にかかわらず、1日とする。

(省略)

 

 次に 第2編 旅客営業 第4章 乗車券類の効力 第1節 乗車券の効力 第76条には、

 途中下車について記載されています。

東海旅客鉄道株式会社旅客連絡運輸規則より(2024.2.4撮影)

 (1)~(5)には、途中下車ができない条件が記載されています。

 ただし、条文の4行目の「連絡接続駅を除く」という文言と第76条(注)には、JRと鉄道会社との乗り換え駅では、大都市近郊区間などであっても例外的に途中下車が可能となっています。

 

 これらの条文から、少なくとも大都市近郊区間と接続する鉄道会社は、乗車券の有効期間が1日となるため、営業キロが合計100キロを超えた乗車券であっても、途中下車ができないことになっています。

 (省略)の部分には、各大都市近郊区間内に接続する鉄道会社が一覧で記載されており、これらが連絡運輸において途中下車ができない鉄道会社となります。

東海旅客鉄道株式会社旅客連絡運輸規則より(2024.2.4撮影)

 

 少なくとも、第75条に記載された鉄道会社については、合計100キロを超えた連絡乗車券でも、連絡接続駅を除き、JR線内及び他社線内では途中下車ができません。

 ただ、この条文、大都市近郊区間から他社線について記載されており、

 区間外の路線、例えば、東海道新幹線の東京~熱海間を利用して、伊豆急行線を連絡する場合は、伊豆急行線内で途中下車が可能になります。

 

 そのため、大都市近郊区間外の路線を利用して、他社線との連絡する場合は、各鉄道会社によって、対応が異なると思います。

 また、大都市近郊区間外の路線かつ、第75条に記載されていない鉄道会社ならば、途中下車は可能か、という疑問ですが、それも各鉄道会社によって異なると思います。

 

 『続・吾輩はヲタである』というサイトにて、

 富山地方鉄道との連絡乗車券の途中下車に関する記事を見つけました。

imadegawa.typepad.jp

 2008年の古い記事ではありますが、途中下車の不可に関する経験談が語れています。

 旅客連絡運輸規則 第75条には、富山地方鉄道の記載はなく、途中下車ができるように思います。

 しかし、富山地方鉄道鉄道線旅客営業規則の第69条には「別に定める場合の外、定期乗車券以外の乗車券での途中下車はできない。(省略)」とあります。

 このことから、この連絡乗車券には、JRの規則を適用せず、富山地方鉄道の規則を適用した事実が伺えます。

 

 連絡乗車券における途中下車の制度は、JRと各鉄道会社の合意によって決まると考えます。

 JR線+他社線となる連絡乗車券は、JR線では、JR東海をはじめとする各旅客鉄道会社の旅客営業規則及び旅客連絡運輸規則が適用され、他社線では、各鉄道会社の旅客営業規則等が適用されると思います。

 そのため、100キロを超える連絡乗車券であっても、他社線内で途中下車ができる鉄道会社は、割と少数だと思います。

 

 主観ではありますが、元JR線などは、路線の経営主体の移管という形で行われ、規則も同様に引き継がれ、途中下車が可能だと思います。

 しかし、民間出資の私鉄など路線は、独自で鉄道を敷設した経緯があるため、連絡乗車券の際、途中下車が不可になる場合が多いと思います。

 

 正直なところ、連絡先の各鉄道会社の規則によるので、一概に言えない部分はあります。

 少なくとも、今回示した第75条に記載している鉄道会社は、途中下車ができないという認識で大丈夫だと思います。(一部の鉄道会社で規則的に例外的な部分はありますが……)

 

 最後に逃げではありますが……

 これは、あくまで私の推測です。

 決して鵜呑みしてはいけません!

 長文となりましたが、読んでいただき、ありがとうございました。

【営業規則】連絡運輸で途中下車ができる鉄道会社(2024.2.1現在)

 JRをはじめとする鉄道会社には「旅客営業規則」という、乗車券の運送契約に基づく定型約款が存在します。

 これらは、ほとんどの鉄道会社の公式ホームページで確認することができますが、一部、乗車券の様式などは省略されています。

 また、駅の窓口等で閲覧の申し出をすれば、見せてもらうこともできます。ただし、この時の駅員の判断になります。そのため、わからないことは、各鉄道会社のお問い合わせフォームに連絡することをおすすめします。

 

 前置きが長くなりましたが「途中下車」の話です。

 途中下車の根拠は、JR東海の旅客営業規則では、

 第2編 旅客営業 第4章 乗車券類の効力 第2節 乗車券の効力 第156条 に記載されています。

railway.jr-central.co.jp

 条文を書くと長くなるので、簡単に要約すると、

 

 全区間片道で100キロを超える乗車券なら、その区間内なら、途中下車できる。

 ただし、大都市近郊区間内などは除く。

 

 といったところでしょうか。いろいろと細かい部分はありますが、基本的には、これで問題ないと思います。

 

 例として、名古屋から浜松までの乗車券なら、100キロを超えるため、豊橋などで途中下車ができます。

 しかし、大阪から米原までの乗車券は、100キロを超えていますが、大都市近郊区間内のため、途中下車できません。新幹線を乗車する際も同様です。

 

 他社線との連絡運輸に関するJR側の約款は、旅客連絡運輸規則に定められています。

railway.jr-central.co.jp

 今回は、JR東海の運送約款を用います。

 

 旅客連絡運輸規則の途中下車の記述は、

 第2編 旅客営業 第4章 乗車券類の効力 第1節 乗車券の効力 第76条に記載されています。

 

 これも細かいことを言えば、旅客営業規則と比較すると違うのですが、概ね変わりません。

 他社との連絡運輸を含む乗車券(連絡乗車券)でも、100キロを超えた時点で途中下車ができるとあります。

 しかし、同規則 第75条 大都市近郊区間内の駅と接続する場合は、基本的に有効期間が1日になり、途中下車ができないとなっています。

 

 「連絡接続駅」という概念が追加され、これは、JRと他社を含む連絡乗車券が100キロを超えていなくても、JR線と他社線の乗り換え駅ならば、途中下車が認められています。

 また、JRと他社の改札口が共同であっても、規則上、途中下車が認められています。

 

 しかし、問題は他社線内の途中下車です。

 100キロを超えた連絡乗車券は、途中下車ができるとありますが、実は連絡運輸先の鉄道会社によって、対応は異なります。

 

 結論を述べると、元JR線や第三セクター系の鉄道会社などは、乗車券が100キロを超えると基本的に途中下車ができる可能性が高いと思います。

 智頭急行伊豆急行には、旅客営業規則に100キロ超えた乗車券ならば、途中下車について認める記載があります。

(※ただし、東京近郊区間から伊豆急行線への連絡乗車券を除く)

 上記以外の鉄道会社が公開している旅客営業規則には、記載していない場合があります。そのため、各鉄道会社がJR側の旅客営業取扱基準規程に準じる規則などに記載されている場合が多いと推測しております。

 

 あくまで、推測ではありますが、

 JRを含めた100キロを超える連絡乗車券で、他社線内で途中下車できる鉄道会社は少なくとも、

 

 青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道北越急行伊豆急行伊勢鉄道、京都丹後鉄道、智頭急行土佐くろしお鉄道IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道、えちごトキめき鉄道のと鉄道肥薩おれんじ鉄道

 

ぐらいだと思います。

 これらの鉄道会社の共通点として、元JR線や建設線だった路線を第三セクターなどによって開通した経緯があります。また、一部は特急列車が直通しており、JRとの関係が深いと思います。

 

 京都丹後鉄道については、旅客営業規則を公式ホームページ上で確認できませんでしたが、実際に何度か途中下車をしたことがあります。

宮津駅の下車印が押印されている。

 そのため、上記の他社も同様にJR側の規則を踏襲している可能性があります。

 

 他の鉄道会社の運送約款を確認すれば、途中下車ができる所があるかもしれませんが、連絡運輸の範囲によって変化するので、正直わかりません。

 基本的に運送約款に書かれていることが全てだと思っているので……

 私から言えることは以上です。(詳しいお方、教えてください!)

 

 余談ですが……

 途中下車の見解において上記に挙げた鉄道会社は、あくまで私の推測です。

 決して鵜呑みしてはいけません!

 各鉄道会社のお問い合わせフォームにお問い合わせすることをおすすめします。

 また、その際の責任は、一切取りませんので自己責任でお願い致します。

 

 読んでいただき、ありがとうございました。

【旅行記】急行 飯田線秘境駅号に乗った話 後編

a-z16288.hatenablog.com

 前回の続きです。

 急行 飯田線秘境駅号の停車駅は、

 豊橋、新城、☆柿平東栄、大嵐、☆小和田、☆中井侍、☆伊那小沢、平岡、☆為栗、☆田本、☆金野、☆千代、天竜峡、飯田です。

 中編では、大嵐~平岡までの区間を書き、小和田駅などの秘境駅を巡ってきました。後編では、平岡駅から終点 飯田駅までの区間を書きたいと思います。

 

平岡駅から次の為栗駅に向けて出発です。

 

為栗駅に到着です。秘境駅ランキング第13位

1面1線の小さな駅です。

雨の中の秘境駅は、さらに秘境感を引き立てます。

ただし、人は多いです。観光列車なの仕方ないですね。

 

 次の温田駅で、下りの「急行 飯田線秘境駅号」とすれ違いました。

下り列車は為栗駅に行きますが、私たちの列車は次の田本駅に向かいます。

 

トンネルの間にある駅 田本駅です。秘境駅ランキング第5位

田本駅の有名な撮影ポイントです。多くの方が撮影していました。

見ての通り、ホームは狭いです。二人分ぐらいの広さしかありません。

飯田方面のトンネルです。トンネル先にトンネルがあります。

列車に乗り、次の駅へと進みます。

 

駅名標をさわると金運がUPするらしい 金野駅です。

秘境駅ランキング第6位

豊橋方面を眺めます。山中の駅です。

 

千代駅です。秘境駅ランキング第20位

昔は、砂利を載積を行っていた駅ですが、今は見る影もありません。

この駅で、秘境駅は終わりです。少し寂しさがあります。

 

天竜峡駅です。秘境区間の終着駅、始発駅でもあります。

ここからは、西に木曽山脈、東に赤石山脈に挟まれた伊那谷の地域を走ります。

 

終点の飯田駅に到着です!

 約5時間40分の「急行 飯田線秘境駅号」の旅は無事終了です。

 

 長い乗車時間でしたが、短く感じほど、面白かった列車でした。一日で秘境駅巡りができるのは、貴重な体験だったと思います。普通列車でやると丸一日かかります(笑)。

 

 帰りは「特急 伊那路」に乗って帰りました。

車両は「急行 飯田線秘境駅号」と同じ車両です。

豊橋駅に到着です。

 

 気軽に秘境駅へ行きたい人にはおすすめな列車です。ただし、1ヶ月前に指定席を確保した方が良いかもしれません。

 人気列車なので、当日に席が空いていることはないと思います。時々、旅行会社の観光プランとして販売されている場合もあります。

 詳しいことは、ホームページを確認してください。

market.jr-central.co.jp

 

 私が思うにこの列車は、秘境駅の雰囲気を味わうことがメインになる列車です。そのため、ブログでは伝わらない部分が多くあります。

 だから、実際にこの列車に乗って、秘境駅の雰囲気を体験してほしいと思います。地元のお土産も販売されます。

 もし、これを見て、この列車に乗りたいと思ってもらえれば幸いです。

 

 前編、中編、後編とわたり、三編にわたる旅行記となりましたが、

 読んでいただき、ありがとうございました。

【旅行記】急行 飯田線秘境駅号に乗った話 中編

a-z16288.hatenablog.com

 前回の続きです。 

 急行 飯田線秘境駅号の停車駅は、

 豊橋、新城、☆柿平東栄、大嵐、☆小和田、☆中井侍、☆伊那小沢、平岡、☆為栗、☆田本、☆金野、☆千代、天竜峡、飯田です。

 前編では、豊橋~大嵐までの区間を書きましたが、大嵐駅からは、秘境駅が続く、秘境区間に突入します。

 

大嵐駅から次の停車駅 小和田駅に向かいます。

大嵐駅からはトンネルや天竜川沿って、列車は進みます。

 

小和田駅に到着です。秘境駅ランキング第3位

駅舎は立派ですが、鉄道以外の到達が困難な駅です。

 昔は集落もあり、それなりに利用者がいたそうですが、佐久間ダムによる水位の上昇により、次第に人口が減っていき、今は駅周辺には廃墟しかありません。

 小和田駅、皇后雅子様の旧姓が小和田(おわだ)であったことから、現在の今上天皇とのご成婚の時に話題になったみたいです。そのため、今でもそれにあやかった二人掛けの椅子があります。

 ただし、秘境駅なのでここまでカップルで来るのは、至難の業です。

 でも、この列車に乗れば、割と簡単かもしれません。

 

駅に繋がる車道はありません。なぜか、三輪自動車があります。

 

小和田駅の旧運賃表です。なんで、こんなところに……

 ここに来ると「なんで」という疑問がいっぱいできます。

 人の営みがあったことは確かですが、それらが結構放置されているので、秘境というより自然に侵食されたポストアポカリプス的な雰囲気を味わうことができます。

 

小和田駅から風景です。

この天竜川を境に愛知県、静岡県、長野県の3県境となります。

雨が降っているため、秘境感がさらに増します。

次の秘境駅へと出発します。

中井侍駅です。秘境駅ランキング第10位です。

ここから、長野県へ突入です。

 

目の前のは、茶畑が広がります。

中井侍のお茶は、高級品で非常に評価の高いお茶らしく、市場にもあまり流通しないそうです。

 

伊那小沢駅です。秘境駅ランキング第62位です。

秘境です。景色がいい以外になにもありません。

 この列車、秘境駅の雰囲気を味わうという趣旨なので、文章するのが難しいです。

 

平岡駅です。ここで33分の停車です。

ホテルも併設している大きな駅で、飯田線の小さな資料室もあります。

 ここでも、地域の人たちの物販会がありました。ここが一番賑やかでした。

 私は、中井侍のお茶とゆずチョコレートを購入しました。中井侍のお茶は、家に帰って飲んだのですが、びっくりするぐらい本当においしいです。生産者によって味わいが違うらしく、皆さんもこの列車に乗車したとき、ぜひ買ってみてください!

 

 次は、秘境駅である為栗駅になりますが、長くなったなので、後編へ続きます。

 読んでいただき、ありがとうございました。

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【旅行記】急行 飯田線秘境駅号に乗った話 前編

 2023年の春「急行 飯田線秘境駅号」に乗車した旅行記です。

 

 まず、飯田線とは……

 愛知県の豊橋駅から長野県の辰野駅までの195.7kmを結ぶ路線で、全線を乗り通すと約6時間もかかる。まさに日本が誇るローカル線の一つである。

 もとは、豊川鉄道(現 豊橋~大海 間)、鳳来寺鉄道(現 大海~三河川合 間)、三信鉄道(現 三河川合天竜峡 間)、伊那電気鉄道(現 天竜峡~辰野 間)の4つの私鉄だった。

 しかし、1943年に改正陸運統制令によって、国有化され、その後、国鉄分割民営化により現在に至る。

 飯田線の詳しい説明は、他のサイトを見てもらえれば、わかると思います。

 

 さて、今回乗車した「急行 飯田線秘境駅号」は、旧三信鉄道の区間がメインになります。

 旅行で使用した切符です。

企画乗車券:青空フリーパス

急行券・指定席券:飯田線秘境駅

 青空フリーパスを使用した理由は、豊橋~飯田 間を往復するため、乗車券代を安くするためです。なお、特急券急行券を追加すれば、乗車券として使用できます。

 

飯田線の始発駅 豊橋駅からスタートです。

ここで、秘境駅にちなんだ駅弁を買っていきます。

豊橋駅 飯田線のホームです。乗車列車は1番線から出発します。

今は、先発列車が停車しますが……

「急行」という文字。JRでは、絶滅危惧の列車種別です。

 

やってきました。「急行 飯田線秘境駅号」です。

今日は、あいにくの雨でしたが、雨中の秘境駅を巡ってみたいと思います。

 

 停車駅は、豊橋を9:50に出発後、新城、☆柿平東栄、大嵐、☆小和田、☆中井侍、☆伊那小沢、平岡、☆為栗、☆田本、☆金野、☆千代、天竜峡、飯田に15:30の到着です。

 なお、☆を付けた駅名が秘境駅です。

 

第一の停車駅、新城駅です。

 ここでは、後発の特急列車を先行させるため、約24分も停車します。

 長い停車するため、降りる人も多く、駅舎ではこの列車の運行にあわせて、地域の人たちによる物販会がありました。人も多く、賑わっていました。

 写真は撮らなかったですが、まんじゅうを購入しました。美味しかったです。

 

最初の秘境駅柿平駅

 実質観光列車なので、下車した人が多く、秘境駅の実感はありませんでしたが、いつもは人が居なさそう雰囲気はありました。

 

 今頃ですが、秘境駅とは、牛山隆信 氏が運営する『秘境駅へ行こう!』というサイトをきっかけに知られるようになった言葉です。

 Wikipediaでは「鉄道駅のうち山奥や原野といった人里離れた場所(秘境)にあり、列車の停車本数が少なく、自動車や徒歩などでのアクセスも難しいを指す。」らしいです。

 柿平駅は『秘境駅へ行こう!』によると、2023年の秘境駅ランキング174位です。

 

愛知県東栄町の玄関口 東栄駅です。

鬼瓦を模した特徴的な駅です。

 ただし、東栄駅は、町中心部からは離れた場所にあり、地理的なことを言えば、ほぼ東栄町の端っこにあります。

 今日は、新城駅と同じく、地域の人たちの物販会がありました。お弁当なども売っており、ここで昼飯を買ってもいいかもしれません。

 

 東栄駅から次の大嵐駅まで、約50分あります。この間に豊橋駅で買った駅弁を食べたいと思います。

壺屋弁当部の秘境駅弁当です。

豪華な弁当で、ボリューム満点です。

 この列車に乗車している人の多くが食べていました。人気な弁当なので、急行に乗って食べたい時は、早めに豊橋駅で購入しましょう。

 

 途中、中部天竜駅水窪駅といった特急停車駅を通過していきます。秘境駅には停車する不思議な列車です。

 

大嵐駅に到着です。

次の停車駅の小和田駅があります。

ここまで来ると、ほぼ秘境に近いです。

大嵐駅の駅前ですが、山と橋しかありません。

 この駅は、静岡県浜松市天竜区に所在しているのですが、橋の向かう側は、愛知県豊根村になります。そのため、豊根村の玄関口として機能しています。

 

 大嵐駅から本格的に秘境に入りますが、中編へ続きます。

 読んでいただき、ありがとうございました。

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【旅行記】樽見鉄道に乗って! Vol.2

 樽見鉄道旅行記 第2弾です。

 

 今回は、お食事券がセットになった乗車券で、鮎のフルコース料理を堪能してみたいと思います。

 旅行で使用した乗車券です。

 この乗車券、販売時期が限られており、岐阜県の鮎釣りの解禁日にあわせて、大体6月~10月下旬頃まで販売されているようです。

 大垣から木知原までの往復乗車券と木知原駅の近辺で営業している「赤石やな」のお食事券がセットになったものです。

 本来なら、往復1200円と食事代3800円(セット1人前)で5000円のところを、4500円となる割とお得なきっぷです。

 

再び、大垣駅の6番ホームから出発です。

 今回は、比較的形式が新しい車両です。ハイモ330-701という形式だと思います。

 

今回、使用した乗車券の案内ポスターです。 

 下の方にしれっと、赤石やな鮎料理と1日フリー乗車券がセットになった乗車券があります。これなぜか、私が樽見鉄道のホームページを見た時、掲載してなかったです。

 こっちの方が絶対お得です。500円追加するだけで全線巡れるので!

 しかし、今回は、大垣から木知原までのものを購入します。

 

大垣駅から約40分で、木知原駅に到着です。

 こちらから、「赤石やな」さんの送迎バスに乗り換えて向かいます。あまり時間がなかったので、駅名標ぐらいしか撮影できませんでした。

 

 バスに乗って約5分で「赤石やな」に到着です。

 店内には、私より先に3組程度のお客さんがいらっしゃっており、楽しくお食事されていました。

 私は企画乗車券なので、先にお食事券を渡し、鮎料理を待つことにします。

 

 鮎料理の御品書きは……

 鮎の甘露煮、鮎の刺身、鮎の塩焼、鮎の田楽、鮎のフライ、鮎の雑炊 と鮎尽くしのフルコースです。

はじめに鮎の甘露煮

 甘くておいしく、全部食べられます。お土産でも販売されているそうです。

 

珍しい鮎の刺身

 一番びっくりした料理でした。頭の部分がピクピクと動いており、鮎の新鮮さと命をいただいることに感謝しながら、食べました。味は白身魚に近く、こりこりした食感です。

 

定番の鮎の塩焼

 定番ですから、言うことなく美味しいです。2匹あるのは、多分、オスとメスだと思います。

塩焼とは違う鮎の田楽

 

 甘い味噌が鮎の身に絡み、また違った鮎の風味を引き立てくれます。

衣がサックとしている鮎のフライ

 はじめは、そのままで食べて、次にソースをかけて食べました。鮎の身がふわふわしているので、美味しいです。

 

〆の鮎の雑炊

 5つの鮎料理が出てき、お腹いっぱいだったのですが、最後にドンと鍋が置かれ、食べれるかなと思っていたのですが、案外、食べれました。これも本当に美味しかったです。

 食べ終わる頃になると、店員さんが帰りの列車について聞いて、木知原駅まで送迎してくれます。本当にありがたいです。

帰りの木知原駅からの風景

 滞在時間約1時間程度ですが、鮎のフルコース料理を堪能することができました。2時間ぐらい滞在できれば、ゆっくりと食事ができます。

 

 鮎料理を食べたい方には、おすすめな乗車券なので、行く機会があれば、購入してみてください。

 読んでいただき、ありがとうございました。